専門家に任せることで時間を確保

エンジニアは能力が高いほど労働についての時間単価が高くなるのが特徴であり、ベテランほど働く時間を確保することが重要になる。
収入を増やす方法として、個人事業主になってから税理士や会計士と提携して会計処理を行ってもらうことで成功したという経験談はよく見受けられる。会計処理を正しく行うのは個人事業主になってから必須のことだが、仕訳をしたり帳簿を作成したりするのに膨大な時間がかかることは多い。その時間を収入につながる仕事に使えばもっと稼げるのではないかと考え、費用がかかるのを覚悟で専門家に会計処理を依頼しているのである。
専門家に基本的な会計処理を依頼するのにかかる費用は、稼げるエンジニアの時間単価に比べると負担になるほどでもないのが事実であり、数時間確保できるだけで数ヶ月分の報酬を用意できてしまうことが多い。結果として年間を通じてみると専門家に頼むことでかかる費用よりも十分に仕事で稼げてしまったという事例が多いのである。
あまり時間単価が高くない仕事をしている人はむやみに専門家に会計処理を依頼してしまうと赤字になるリスクがあるが、エンジニアの場合にはむしろ収入を増やす方法になりやすい。特にもともと会計処理についての知識を持っていない人にとってはメリットが大きく、最初から会計処理は専門家に任せてしまってもよいかもしれない。
収入を増やすには余計な出費をしない方がよいと考えがちだが、実際には専門家に任せて自分の時間を確保する方が合理的なのである。